栃木県立岡本台病院

〒329-1104 
宇都宮市下岡本町2162

028-673-2211

精神科専門研修プログラム

当院は、新専門医制度における精神科専門研修プログラムの基幹施設です。また、他の精神科専門研修プログラムの連携施設にもなっています。

 

基幹施設としての研修プログラム

プログラム名

栃木県立岡本台病院・連携施設専門研修プログラム

 

連携施設

自治医科大学附属病院

獨協医科大学病院

杏林大学医学部付属病院

東京医科歯科大学病院

東京大学医学部附属病院 

小山富士見台病院

滋賀県立精神医療センター

栃木県精神保健福祉センター

プログラムの特徴

本プログラムは、基幹施設である栃木県立岡本台病院で精神科臨床を基本から専門領域まで2年間研修し、自治医科大学附属病院児童思春期病棟をはじめとする連携施設である大学病院等からひとつを選択して、児童思春期精神科医療、総合病院精神科臨床、大学病院の学術活動等を1年間学ぶものです。

地域精神医療の第一線で活躍している公的精神科病院と高度な専門性と教育機能を持つ大学病院が連携し、あらゆる病態に対応できる高い臨床能力とその能力をさらに高めるためのアカデミズムをバランスよく習得できる点が強みです。

基幹施設である当院では、専攻医は精神科救急病棟で担当医となり、急性期診療を通して統合失調症や気分障害、物質使用障害や認知症の周辺症状、発達障害など様々な病態に対する診断・治療等、精神科医としての基本的な臨床能力、患者や家族に対する適切な診療態度、メディカルスタッフとの協働の方法を、経験豊富な指導医の下でしっかりと身に着けることが可能です。

精神科救急で扱う精神障害は実に様々で、緊急措置入院、措置入院が多く、精神科領域専門医、精神保健指定医取得のための症例に困ることはありません。回復期、社会復帰期での臨床、外来診療の研修も引き続き指導医の下で行うことができます。

また、当院ではアルコール専門外来があり、アルコールの心理教育プログラム、集団ミーティングなどが活発に行われており、物質使用障害の臨床を学ぶことができます。

さらに、医療観察法病棟では多職種チーム医療が精力的に行われており、SST、アンガーマネジメント、認知機能トレーニングなど各種の治療プログラムが活発に展開されています。専攻医は希望によりチームの一員としてこれらの治療活動にも参加可能です。

連携施設である獨協医科大学病院、自治医科大学附属病院、東京大学医学部附属病院、東京医科歯科大学医学部附属病院、杏林大学医学部付属病院、小山富士見台病院はそれぞれ独自の特徴を有しながら高い専門性と教育機能を備え、リエゾン精神医学、身体合併症診療、MRI、SPECT、PET、光トポグラフィーなどの高度な画像診断、光照射療法やrTMS(経頭蓋磁気刺激治療)などの特殊な治療、詳細な症例検討、evidence-based medicine、リサーチマインド、学会発表や論文作成を含めた研究手法などを学ぶことが可能です。

自治医科大学附属病院の児童精神科病床では、小学生から中学生までを対象とし、適応障害、心身症、摂食障害、広汎性発達障害、多動性障害、気分障害、統合失調症など、あらゆる小児期精神疾患を扱っています。専攻医は児童思春期の様々な精神障害に対する基本的な知識と対応について実践的に学ぶことができます。

 

募集要項

令和6(2024)年度の専攻医募集は終了しました。

なお、随時、病棟見学を行っています。その他質問等も受け付けておりますので、お気軽に下記までお問合せください。

 

専攻医の声

専攻医(1年目)


岡本台病院の精神科専門研修プログラムに参加して10か月になります。どの病院で3年間過ごして専攻医を目指すかは、この時期に精神科医としての基礎を培うことから将来にとって大きな意味があると思います。そこで、皆さんのご判断の参考にしていただきたく、当院でのプログラムを受けて私なりに感じたことをお伝えできれば幸いです。

他の病院での経験があまりないので比較はできないのですが、当院では多種多様な症例をお腹いっぱいになるくらい次から次へと経験できる印象です。回診中や週1回のカンファレンスで指導医や他の先生方から見立てや治療方針のスーパーバイズをもらえますが、基本になるのは患者さんと向き合い、よくなるにはどうしたらいいか自分であれこれ調べて考えて、診療の勘どころを磨いてゆくことに尽きるのかなと思っています。看護師や精神保健福祉士、公認心理師、作業療法士、薬剤師、検査技師、事務方と相談しながら動いてゆきますが、当院は横のつながりが強く、チーム医療がとてもしっかりしていて助けてもらってばかりです。

あくまで私見ですが、実戦(実践?)での鍛錬に重きを置くドクターには向いている環境なのかなと思います。緊急時のフォローもしっかりしていて、ピンチの時は病院中からわらわらとみんな集まってきてくれて頼もしい限りです。指導医からのアドバイスは的確で、診療ストレスをほとんど感じずに過ごすことができています。患者さんから感謝されることも多くなり、プログラムが始まる前よりは、少しだけ自信を持っている自分がいるのが何よりうれしいです。

当院では緊急措置診察の件数が非常に多く、統合失調症の初発症例や双極性障害の急性期、外来ではアルコール依存症、神経症圏まで幅広く学ぶことができています。また、月1回のミニレクチャーで疾患毎に標準治療や最新情報等について学習することができます。症例カンファレンスでは年2回レポートを発表して学会発表を目指しているところです。大学の医局に所属していないんですかと珍しそうに聞かれることもありますが、そこは自前ネットワークでカバーしてゆくつもりです。それにしても最新の研究動向はやはり気になります。3年目の1年間は、よりアカデミックな大学病院で研修できますので楽しみです。

 

連携施設としての研修プログラム

当院は獨協医科大学病院、自治医科大学附属病院、東京大学医学部附属病院、東京医科歯科大学病院、杏林大学医学部付属病院を研修基幹施設とする精神科専門研修プログラムの連携施設です。

研修の内容は、基幹施設としての当院のプログラムでの研修内容と同様です。

 

専攻医の声

専攻医(2年目)(獨協医科大学病院 精神科専門医育成プログラム)


当院は措置入院、緊急措置入院、応急入院などを行う栃木県内全域における精神科救急の拠点病院であり、他院では経験できないような超急性期の症例を多く経験できます。県内唯一の医療観察法病棟も有しており、地域や各機関との連携の重要性も学べる貴重な環境です。幅広い精神科医療の一端を担える充実した研修ができます。

 

 

専攻医(2年目)(東京大学医学部附属病院 精神科専門医研修プログラム)


当院は県内精神科救急の最前線のひとつであり、非常に多くの急性期症例を経験できます。また医療観察法病棟を有していることやアルコール・薬物依存症の専門外来を行っていることも大きな特色だと思います。自身の興味関心をもとに多くの研鑽を積む日々を送ることができています。

 

 

お問い合わせ先


栃木県立岡本台病院

  • 担当者:天野 託(副院長)
  •  TEL:028-673-2211(代表) FAX:028-673-2214
  • E-mail:tamano01@okamotodai.jp