専門スタッフ紹介
精神科認定看護師
精神科認定看護師とは、一般社団法人日本精神科看護協会が定める認定制度であり、精神科認定看護師教育課程を修了した上で本制度における認定審査に合格し、精神科の看護領域において優れた看護能力、知識を有すると認められた者をいい、以下の役割を果たします。
1.すぐれた看護実践能力を用いて、質の高い精神科看護を実践すること
2.精神科看護に関する相談に応じること
3.精神科看護に関する指導を行うこと
4.精神科看護に関する知識の発展に貢献すること
精神科保健医療福祉の変革や多様化する医療を受けて、熟練された技術と知識を用いた水準の高い看護実践の提供や、精神科医療の開発にその専門性を役立てています。
精神科認定看護師は、令和3(2021)年度において、全国に819名、栃木県には10名登録され、当院には6名の認定看護師が所属しております。6名の認定看護師がそれぞれの専門性を活かし、「地域精神医療の基幹病院として役割を果たすとともに、患者さん一人一人の人権を尊重し、より良質な医療の提供により、県民の精神医療と福祉の向上に寄与します。」という病院理念の実現に向け、多職種、多機関と連携し日々の業務にあたっております。
(看護師 滝田 敏也)
CVPPPインストラクター
定期的に学習会を開催し、患者さんへの対応の仕方等を実践を交えて学んでいます。
CVPPP(Comprehensive Violence Prevention and Protection Program、包括的暴力抑止プログラム)は、「当事者も援助者もともに同じ『人』であり、互いに尊重され守られるべき存在である。援助者は苦しんでいる当事者の味方となり、援軍となることが最も攻撃性や暴力行動のリスクを下げるものである。」との考えに基づき、当事者の方々へのPerson(Persona)-Centeredな「ケア」を考えるプログラムです。令和3(2021)年度時点で、当院には、このプログラムで認定されたインストラクター2名とトレーナー47名が在籍しています。院内研修やクラブ活動を通して様々な職種の職員と意見交換しながら、当事者の方に寄り添い、安心していただけるにはどのように関われば良いのかについて学び合っています。病院の理念でもある「患者さん一人一人の人権を尊重し、より良質な医療の提供」の実現に向け、これからも日々の研鑽に励んで参ります。
(看護師 小倉 敏満)
DPAT(災害派遣精神医療チーム)
DPAT(ディーパット)とは、Disaster Psychiatric Assistance Team(災害派遣精神医療チーム)の頭文字です。岡本台病院には、自然災害や犯罪事件、列車事故等の集団災害発生時にいち早く被災地に赴き、メンタルヘルスに関連した支援を行うDPAT先遣隊チームがあります。どこかで災害が起こった場合、県内外問わず被災地から栃木県庁に支援派遣要請があります。その後岡本台病院に出動要請が入り、我々が出動することになります。過去には熊本地震や那須町雪崩事故、県南台風19号被害、柏市税関研修所(中国武漢からの帰国者のケア)などに出動実績があります。
普段は外来や病棟で医療業務に携わっていますが、当院には災害時、心に傷を負った方々への支援体制があります。病院の垣根を越えて現場に赴き、被災地域に貢献していくことにとてもやりがいを感じています。DPAT活動は、被災された方々を労う気持ちと寄り添う心が大切です。メンタルヘルス支援や災害活動に関心のある方、是非一緒に活動してみませんか。
(看護師長 西巻 孝史)