看護職員の声
阿部 美希(第5病棟 / H12(2000)入職)
精神科の患者さんは同じ病名でも、一人一人症状や生活歴など背景が異なります。それぞれの患者さんがどういう生活を送りたいかなどの気持ちに寄り添って看護を行い、他職種スタッフと共働して退院後生活しやすいよう必要な支援をしています。患者さんの病状が軽快して退院していく姿をみるたびに喜びとやりがいを感じます。困ったときなど、看護師だけでなく他職種スタッフとも相談でき、様々な視点からのアドバイスを受け、看護を実践することができます。また、当院は子育て経験のあるスタッフも多く、子供の突然の病気やけがの際に配慮していただくなど、子育て中のサポートも充実していると思います。相談したり励まし合ったりして仕事と家庭との両立がしやすい職場だと思います。
荒牧 孝幸(第7病棟 / H29(2017)入職)
私は社会人経験を経て看護師の資格を取得し、岡本台病院に入職しました。入職した際は男子閉鎖病棟に配属となり、そこで精神科看護の基礎を学び、現在は医療観察法病棟で勤務しています。医療観察法病棟は精神症状によって重大な他害行為を起こしてしまった方々に対して様々な視点からの治療的アプローチによって社会復帰させることを目的とした病棟です。生育歴や生活背景、精神症状はそれぞれ異なるため、医師・看護師・作業療法士・精神保健福祉士・臨床心理士といった多職種でチームを組み、専門性を活かしながら個別性に合わせたオーダーメイドの医療を提供していることが特長です。重大な他害行為を行った人々を社会復帰させることは容易ではありません。その為に自分自身の知識を深めるのはもちろんのこと、コメディカルスタッフや地域関係者との連携も意識しなくてはならず、単に患者との関わりだけをしていれば良いわけではないため、業務の幅は多岐に渡ります。上手くいくことの方が少なく、戸惑うことや何度も壁にぶち当たって失敗をしてきましたが、その都度周囲のサポートに助けられて日々の業務にあたることが出来ています。職場には頼れる上司・先輩がたくさんいることも、今もこうして仕事を続けられている要因だと思います。また、子育て中の方やプライベートを大切にしている人にとっても働きやすい環境だと思います。精神科看護に少しでも興味のある方、ライフワークバランスをより良くしたいと考えている方には良い職場環境だと思います。
田中 加奈子(外来 / R4(2022)入職)
岡本台病院の非常勤外来看護師として5年間勤務し、今年度より常勤職員として勤務することになりました。既卒者として入り、初めての精神看護はとても不安でした。疾患の理解から、患者さんへの対応など日々悩みましたが、師長さんや先輩看護師から丁寧に教えていただき、徐々に学びが深くなりました。長く勤務するなかで、患者さんに顔を覚えてもらい、声をかけていただけると嬉しく、やりがいを感じることが出来ました。
精神疾患は癌のように完全に取り除いて治療する病気ではないため、定期的な通院や投薬が必要となります。治療期間が長期に渡るため、負担も大きく、怠薬してしまう方、通院が途絶えてしまう方もいます。患者さんの不安を最小限に抑え、安心して治療が継続できるようにするには、地域のサポートや多職種との連携が必須であると感じました。私は、患者さんに一番近い位置にいる看護師として、同じ目線で寄り添い、しっかりと声に耳を傾けて、支援していきたいと考えています。
これから入職される方へ。一緒に仕事ができることを楽しみにしています。私も気持ちを新たに皆さんと一緒に更に精神看護を学んでいけたらと思います。