臨床心理科
臨床心理科では、公認心理師が精神科一般医療(外来及び入院)、アルコール及び薬物依存症の専門医療、精神科救急医療、医療観察法の鑑定入院・指定通院及び指定入院における臨床心理業務を担当し、多職種チーム医療の一翼を担っています。特に、司法精神医学、アルコール及び薬物依存症医療といった専門医療との関わりが深いことが特徴です。
臨床心理業務の具体的な内容は、以下の通りです。
1 臨床心理学的アセスメント
心理検査や面接により、心理学的視点からの病理や障害の程度、人格や知的機能について、心理的アセスメントを行っています。疾患の鑑別、今後の治療方針、退院後の生活設計等を考えるための資料として、また、精神鑑定では鑑定上不可欠の資料となっています。
2 臨床心理学的援助・相談
「個別援助」では、心理検査の結果に基づくコンサルテーションなどを行っています。
医療観察法による指定通院や指定入院では、院内の他職種チームだけではなく、保護観察所等の他機関とも情報を共有し、個別援助を進めています。
「グループ」としては、ファシリテーターとして認知行動療法に基づく依存症外来プログラムを実施しています。また、アルコール外来・入院プログラムや、アルコール家族教室の講師を担当しています。
医療観察法による指定入院では、治療ステージや個別の課題に対応するプログラム(認知行動療法・内省プログラム等)を実施しています。
3 他職種及び地域や関係機関との連携
院内の多職種チームによる治療、地域支援、医療観察法に基づく医療(精神鑑定・指定通院・指定入院)では、心理学的な視点からのアセスメントや関わりを求められており、協働する専門職としてきめ細やかな判断やコミュニケーションに努めています。
